2006年03月15日

06.アーシェス

 乾いた風と剥き出しの大地が支配する戦乱の国。それが我が母国、ソドム王国だ。ここ何年も南の大国統一ラオスとの戦争が続き、大地も砂漠化が侵攻している。その中でのカイザーの反乱は決定的だった。
 かって、この国は肥沃な草原が広がる国だったという。しかし戦乱を続ける人間に神の怒りに触れたのか、過っての草原は今はもうない。私が子供だった頃には王都の周辺はまだあちらこちらに森があったが、それも今は痩せた草原がまばらに残るのみである。
 私の名前はアーシェス。ソドム王国の王国騎士団の騎士隊長だ。隣には私の副官であるトロントと、我が国に協力してくれる大地の妖精族であるドワーフのセルフがいる。続きを読む

2006年03月14日

05.ノアゼールその1

 ここは、ローレシア大陸の北西に位置するミラン・ヤマ王国。精霊のふるさととも呼ばれる美しい地形がそこら中で見られる国だ。それは逆に人間が済むには不向きな土地が拡がる事を意味する。険しい地形が国土の大半を閉め、大きな湖がある。カルーア湖だ。これらは人間に大きな恵みを与えてくれるが、可住地は国土のわずか1割に満たない。しかも実際に街と呼べるものはこの王都ミランと副王都ヤマだけだろう。そもそもこの国の王都は代替わりするごとに遷都される。その王に選出した部族の居住地に近い方が王都ととして選ばれる。そしてミランとヤマは全く同じ構造をしている双子都市でもある。勿論細部は長年使用された民によって代わっているものの大部分はほぼ同じである。副王都には王族の直系の家族が住まうのが習いである。後は集落と呼ぶ程度のものだ。とはいえ、この国は困窮している訳ではない。昔から民は放浪して生きてきた。あくまで集落は仮の宿のようなものだ。街に済む定住するものの方が少数である。それらの集落は150余りが確認されている。それらは部族で構成され、その部族の族長がこの国では貴族であり、政治を司る。つまりこの国は各部族の連合国家である。部族長会議によって全てが決まる。続きを読む

2006年03月07日

04.ロドファクターエルムその1

ここはローレシア大陸の北方に位置するジューダス王国。美しい森林が広がる森と山の国。南の戦場からもっとも遠い国に位置するが、我が国の北に位置する中部大陸と呼ばれるアガメムノン大陸の南部は長きに渡る戦乱の真っ只中で、我が国もいつその戦乱に巻き込まれるか分ったものではない。特に海を隔てて中部大陸から突き出す半島を支配するパトゥーンは邪神が支配すると言われる恐ろしい国である。が、海がそう簡単に彼らを行き来させることは無いだろう。が・・・安心はできない。特に今と言う時では・・・。ローラ王国の西端。我が国の南では伝説の魔人カイザーが同盟4王国に対して反乱を起こした。いや・・・規模から言えばもはや戦争であろう。しかも西方のアフメット郡の領主も不穏な動きがあると聞く。今正に我が国は建国以来の興亡の危機を迎えていると言える。
 私の名はロドファクターエルム。元はローラ王国にある聖地と呼ばれる場所で教育受けた魔術師である。今はこのジューダス王国で筆頭宮廷魔術師を勤めている。続きを読む

2006年03月05日

03.レジェンドその2

私は王都に帰った夜、仲間を呼び出した。いや仲間ではあるが一人は私の剣の師匠でもある。場所は王城の私の私室だ。
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02.釈迦

ここはローラ王国の東にある山脈の頂きにある寺院。ここはかって、このローレシア大陸を治めていた昔から王国から独立した存在であり、ローレシア王国を支えてきた。それはローレシア王国が統一ラオスが、反乱を起こし、ローレシア王国が同盟4王国に分裂しても変わらない。我々の寺院は各王国に多種多様な人材を派遣し、同盟4王国のかすがいとして働く。それ故、人々はこの寺院を聖地として呼ぶ。寺院と言うものの、神を信仰しているだけの場所で無いのが、国に所属する寺院とは大きく違う。魔術を研究するもの、剣技の研鑽するもの、様々な知識を吸収するもの…。そしてその人材を、同盟4王国に派遣するからこそ、同盟4王国からの独立を認められている。
私の名前は釈迦。聖字で名を受けているのは、神に使える僧侶の明かしでもある。まだ私は修業中の身で神官職は与えられていない。が、私自身は階位にこだわった事はない。神に使え、修業出来るだけで充分だ。
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2006年03月03日

01.レジェンドその1

私はローラ王国の第2王子、レジェンド・ミラ・ルイザス。現在は故あって王位継承順位が1位にされている。が、それも今のうちの話で、いずれは兄が王国に帰っていらっしゃるだろう。
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00.カイザーその1

俺は何故ここにいるのだろう?そして何時から?そもそも自分が誰だったのかも判らない。人は俺をこう言うだろう…。『記憶喪失』と…。確かにそうだろうとも考える。ただ普通にそう呼ぶにはもはや語弊がある。既に記憶を失い400年を過ごして来た俺には、普通の人間を上回る記憶と知識、そして『力』がある。そして『記憶』がなかったことさえ忘却の彼方にある。そして俺は世界を手中にするべく動き出そうとしている。

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